Wednesday, November 21, 2012

4 advent C


  待降節第4主日 C

【ルカ1:39ー45マリア、エリザベトを訪ねる】

(1) エリサベトはマリアの親類で、高齢になっていたにもかかわらず、洗礼者ヨハネを身ごもりました。人間的には不可能と思われることですが、だからこそ、そこに神の力が働いている、ということになります。洗礼者ヨハネの誕生という出来事には神の力が働いているのです。

(2) エリサベトはマリアに向かって「あなたは女の中で祝福された方」(42節)と言います。これは「最も祝福された女性」という意味です。これはヘブライ語やアラム語で最上級を表す表現なのです。

今わたしたちが唱えている「恵みあふれる聖マリア…」という祈り(ラテン語の「アヴェ・マリアAve Maria」)の前半は、ルカ1・28の天使の言葉「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる」と、このエリサベトの言葉から採られています。日本語では、「主はあなたを選ばれ、祝福され」と訳されていますが、どうでしょうか。「選ばれ」というとマリアだけが例外的に祝福されているように聞こえてしまうかもしれませんが、決してそうではなく、「最も祝福されている方」という意味なのです。

マリアも、エリザベトも「主がおっしゃったことは必ず実現すると信じた方である」。その点でキリスト信者の模範になる方です。
 私たちはどれほど主のおっしゃることは実現すると信じたものでしょうか。主のおっしゃること、つまり聖書に書かれていることがらを私たちはどれほど信じるものになっているでしょう。いまだ単に、良いことを記した書物ととらえているだけで、それを生活の中心においていない、と言うことがたくさんあるのではないでしょうか。受肉していない部分があるでしょう。

 物理学の用語で、「応力」という言葉があります。応じる力と書きます。その意味は簡単に言えばこう言うことです。
 皆さんの座っている椅子。1人で座っているのもあれば、3人座っているのもあります。 小学生が座ると、この椅子には5人も6人も座るのかもしれません。当たり前のようですが、これは不思議なことです。
 一人が座っているとき、椅子はちょうどその1人を支えてびくともしません。なぜでしょう。実は50kgの重さが椅子にかかったとき、椅子の方からもまったく同じ50kgの、1人を支える力が下から上に出ているのです。だからこそ椅子はつぶれることもなく、また人を飛び跳ねさせることもなく、ちょうどぴったり支えることができるのです。
 2人が座ります。やはり同じです。100kg人が座って重荷がかかった時、椅子の方からもまったく同じ100kgの、2人を支える力が出ているのです。今度は3人が座ります。すると今度は椅子からは150kgもの、3人を支える力が出てくる。
 どれくらいの重さが椅子にかかっているか、それがその人の信仰の度合い。この椅子の人間を支える力が、神様から発せられる力。そう捉えたらどうでしょう。椅子はとても頑丈で、300kgの力が掛かってもつぶれることはありません。なのにほとんどの人は、その椅子に、中腰(ちゅうごし)で、恐る恐る、そっと座っているだけです。自分の足に頼って支えようとして、腰からすっかり、じっくり自分の全体重をかけて座ろうとしていません。そのために人はいつもふらふらしているし、また椅子の方も、力を出しきらずに置かれているだけ。そんなことがあるのではないでしょうか。
 あなたはこの椅子にどれだけ腰を据えて座っているでしょうか。自分の足を頼りにし、椅子に深々と座ろうとしないうちは、けっして椅子が本当の力を発揮することはないのです。しかもこのように信じると言うこと、それは本当は簡単なことなのです。自分の足を頼りにすることをやめて、自分で何とかしようとすることをやめ、心配することを忘れ、恐れを捨て、すっかり神に任せ、深々と座ってみたらどうでしょうか。それが主がおっしゃることは必ず実現すると信じるものの姿です。すべて重荷を置いて、椅子に座りなさい。そうイエス様は呼びかけておられます。

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サンタ、今年も追跡します(朝日新聞 2012年12月23日朝刊)

北米航空宇宙防衛司令部(NORAD:North American Aerospace Defense Command)が毎年行っているサンタクロースの追跡作戦“NORAD Tracks Santa”が今年も行われる。 

米軍とカナダ軍が共同運営する北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)は24日、毎年恒例のサンタを追跡するプロジェクトを実施する。人工衛星などを監視するNORADは、12日の北朝鮮のミサイル発射を探知し、地球の軌道を周回する北朝鮮の人工衛星も追跡しているが、クリスマスイブには「一大任務」が加わる。

 NORADは、クリスマスプレゼントを配るため世界中を移動するサンタを追跡、その様子を24日未明(日本時間同日午後)から、NORADのウェブサイトで日本語を含む8カ国語で紹介する。
北朝鮮の人工衛星とサンタを同時に追跡できるのか、朝日新聞がNORADに尋ねたところ、担当者は「運営の安全を確保するため、能力の詳細は話せません」と断ったうえで、「私たちはいくつもの物体を同時に追跡できます。サンタはものすごい速さで移動するのですが、私たちの人工衛星は、トナカイの鼻から出る赤外線を探知して、サンタを追跡できるのです」と答えた。
 サンタが実在するかどうかについて、NORADは「50年以上にわたる我々の追跡から導き出される結論は、サンタが世界中の子供の心の中に実在し、愛されているということだ」としている。



 ”「サンタはいる」と答えた新聞”というタイトルの新聞記事が目に付きました。朝日新聞の”風”欄です。
~19世紀末、ニューヨークに住む8歳の少女が新聞社に手紙を送った。「友だちがサンタクロースなんていないと言います。本当のことを教えてください。サンタはいるんでしょうか」それを受け取った「ニューヨーク・サン」紙の編集局は本物の社説で答えた。
「サンタはいるよ。愛や思いやりの心があるようにちゃんといる」「サンタがいなかったら、子どもらしい心も、詩(文学)を読み楽しむ心も、人を好きになる心もなくなってしまう」「真実は子どもにも大人の目にも見えないものなんだよ」と。・・・・
少女の名前は、バージニア・オハンロン。手紙を書いた少女は教育に携わり、亡くなるまで恵まれない子どもたちの救済に尽くしたということです。彼女の名前を冠した奨学金制度が今月、ニューヨークでできた。貧しい家庭の優秀な子に授業料を支援する。お世話になっている子達の心には「目には見えずとも大切なもの」が生き続けていると校長は言う。「デパートで出会ったサンタのひげをひっぱったら、取れちゃった。でも、サンタはいないとは思わない。クリスマスになると、わくわくするのはサンタのおかげ。見えなくても、わたしの胸の中ちゃんといる」。作文の授業で、10歳の少女はこうつづった。米ジャーナリズム史上最も有名な社説と呼ばれる、バージニアへの返信を掲載したサン紙は半世紀前に消えた。同じ名前と精神を看板に設立された新聞社も、経済危機のあおりで昨年解散した。少女の心の扉を開き、百年の時を越えて人々の想像力のともしびを燃やし続ける一編の記事を生み出す力が今、私たちの新聞にあるだろうか。サンタはいる。そう書ける新聞でありたい、と思う。(朝日新聞(朝刊)2009年12月19日)と。



この2人の出会いの中に、「教会」の根本的なイメージを感じ取ることができるでしょう。「いろいろ問題や悲惨なこともあるけれど、それでも神の約束は確かにわたしたちの中で実現に向かっているよね」ということを分かち合い、その喜びを確かめ合うのが、教会という集いの根本的な意味だと言ってもよいのではないでしょうか。

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