Sunday, July 3, 2016
歩くこと ロマーノ・グアルディーニ
ここで一つの参考に、20世紀の宗教哲学者、典礼運動の指導的思想家であったドイツのロマーノ・ガルディーニ(1885年生まれ、1968年没。事典などではグアルディーニとも表記される)のことばを紹介したい。『聖なるしるしについて』(原著ドイツ語 増補改訂番1929年発行、未邦訳)という、典礼の中のさまざまな動作や姿勢のもつ霊的意味を考察する書物で、以下は「歩くこと」について述べる一節である(試訳)。 「歩くこと、それは、急ぐことや走ることと異なる静かな運動である。足を律動させる力強い前進。体を真っ直ぐにして安定したリズムを刻む。このような正しい歩行には高貴さが漂う。自由でありつつ適度の規律によって抑制され、軽やかでありつつたくましく、穏やかでありつつ前に進む力にあふれている。このように直立して歩くということは、すなわち人間であるということをもっともよく示している。……歩くことをもって人間らしさを表す我々は、キリストによって、人間以上のもの、『神の民』となり、神によって新しいいのちに生きるものとなった。神の民のうちにキリストが聖体をとおして深い意味で内在する。キリストのからだが我々のからだの中に入り、キリストの血が我々のうちに成長し、我々はキリストのうちに成長する。いつも、深く我々の中に入り、我々を貫き、上へと高めていく。我々がキリストの背丈に届くまで、キリストが我々のうちに形づくられるまで」
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